ラスビック(ラスクフロキサシン)錠75mgについて

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こんにちは。ご無沙汰しています、ナカサポです。

私の通勤する薬局では、門前病院が毎週勉強会を開催してくれています。そこで学んだ内容を整理することで、みなさんに提供できたらと考えてブログを書いていくことにしました。

今回は、ラスビック(ラスクフロキサシン)錠75mgという抗生剤について杏林製薬の医薬品担当者(以下、MR)よりお話があったので、まとめていきたいと思います。

ラスビック(ラスクフロキサシン)錠75mgについて

【一般名】ラスクフロキサシン塩酸塩

雑談ですが、とあるドクターが、「どうやったら覚えれますか?」とMRに質問していました。その時、困った顔してお菓子のラスクラスクフロキサシンで覚えてください」と答えを絞りだしていました。アドリブとはいえ、なかなか頑張ったなと思いながら聞いていました・・・。

効能・効果

〈適応菌種〉本剤に感性のブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス、クレブシエラ族、エンテロバクター族、インフルエンザ菌、レジオネラ・ニューモフィラ、プレポテラ属、肺炎マイコプラズマ(マイコプラズマ・ニューモニエ)

〈適応症〉咽頭・喉頭炎、扁桃炎(扁桃周囲炎、扁桃周囲膿瘍を含む)、急性気管支炎、肺炎、慢性呼吸器病変の二次感染、中耳炎、副鼻腔炎

本剤は呼吸器・耳鼻咽頭科感染症で主に使用される特徴があります。また、大腸菌に抗菌スペクトルを持たず組織移行性も優れていないため泌尿器科感染症には効かない特徴があります。さらに、緑膿菌にも抗菌スペクトルを持たない特徴もあります。同系統の薬のクラビット(レボフロキサシン)は泌尿器科感染症にも適応があり、広域抗菌薬でよく使われる反面、耐性菌の増加が問題になっています。補足資料として、他のキノロン系薬剤と比較して、肺組織移行性は15~56.4倍耳鼻咽喉科組織移行性は2倍以上といわれています。つまり、呼吸器・耳鼻科咽頭科感染症によく効くということになります。

用法・用量

通常、成人には、ラスクフロキサシンとして1回75mgを1日1回経口投与する。

腎機能障害の程度に応じて、用量の調節の必要性がないため、高齢者でも安心して内服可能です。

明確な投与期間の指定はないですが、基本的に5~7日間投与が目安となるようです。

併用注意 

アルミニウム、マグネシウム、鉄含有製剤併用でラスクフロキサシンの効果減弱

主な副作用

下痢、好中球数増加、白血球減少など

薬効薬理

細菌のDNAジャイレースおよびトポイソメレースⅣを同程度阻害

一般的にキノロン系抗菌薬ではどちらか片方のキノロン標的酵素に作用するため、両方のキノロン標的酵素を同程度阻害する薬剤は耐性菌を作りにくく、MICの上昇が低いことが示唆されています。

以上が、ラスビック錠75mgについて簡単にまとめた内容になります。調剤薬局では、錠剤しか取り扱いがなく、注射薬のことはあまり勉強しないです。注射薬のことも説明されました。適応症や用法・用量等が異なるようでした。あまり理解できなかったので、載せるのを控えさせていただきました。

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