春の訪れとともに動き出すヘラクレスたち──後食開始から初ペアリング、そして卵の行方は?

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薬剤師→ヘラクレスブリーダーのナカサポです!

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春の暖かさとともに、我が家のヘラクレスオオカブトたちにも、動きが出てきました。
今回は、個体たちの後食開始からペアリング、採卵、そしてその後の経過までを詳しくご報告します。

ブリーダーの皆さんにとってはおなじみの内容かもしれませんが、私にとっては一つひとつが新鮮で、驚きと学びの連続です。
ぜひ、最後までお付き合いください。


後食の開始:静かに始まった春の目覚め

まずは、各個体の後食開始についてご報告します。

  • seraphim様の♀個体は、3月27日に後食を開始。前回の記事ヘラクレス成長記録!後食開始と管理のコツ | 薬剤師ときどきヘラクレスを参照してください。
     この子が最初に動き出し、ついに活動再開の合図が出ました。穏やかな立ち上がりながら、しっかりと餌を取り始め、健康状態も良好です。
  • 続いて、seraphim様の♂個体が4月9日に後食を開始。
     ♀から約2週間遅れですが、こちらも順調に動き出しました。まだ若干落ち着きがない様子も見られますが、食欲はあり、体調も安定しています。
  • さらに、DON兵衛様の♀個体も4月12日に後食を確認。
     全体的にややスロースタートの傾向ではありましたが、どの個体も無事に冬を越え、春の訪れとともに目覚めてくれました。

新たな仲間の加入:Instagramを通じて

今回、新たに迎え入れた個体もおります。

Instagramにて、ブリーダー仲間のしだあ様にペアリングのご相談をしたところ、
3月1日に羽化したばかりの新しい♂個体をご紹介いただき、縁あってお迎えすることになりました。

この新入りの♂も、4月17日に後食を開始。まだ若さが残るものの、体格はしっかりしており、
今後はDON兵衛様の♀個体とのペアリングを予定しています。


初ペアリング実施:seraphim様ペア

ペアリング第一弾として、seraphim様の♂♀ペアで交尾を試みました。
実施日は4月16日。

♂は後食開始から1週間ということで、やや早めのタイミングではありましたが、
お互いに警戒する様子も少なく、自然な形で交尾行動が確認できました。

交尾時間は平均的で約40分前後でした。明確な合体が見られたため、成功と判断し、
♀を産卵セットに移して経過観察に入りました。


採卵結果と不安な兆候

採卵は以下の通り、2回に分けて実施しました。

  • 4月23日:6個の卵を採取
  • 4月26日:1個追加で採取
    → 合計7個の卵を確認

初回のペアリングにしては、まずまずの結果……かと思われましたが、ここで不穏な兆しが。

採卵直後、卵を観察用の容器に並べていたところ、
3~4個の卵から、白く濁った液体がじわじわと漏れ出しているのを確認しました。

この症状は、一般的に無精卵の可能性が高いとされます。
見た目こそしっかりした卵ではありましたが、内容物が流れ出るのは受精が成立していないサインかもしれません。


無精卵の原因と反省点

考えられる一番の要因は、やはり**♂個体の成熟不足**です。

今回の♂は、後食を始めてからわずか7日でのペアリング
まだ内臓や生殖器が完全に発達しきっていない段階だった可能性があります。

例えるなら、人間でいうところの──
「小学生の男の子と、20代の女性をペアリングさせてしまったようなもの」。

もちろん、ヘラクレスの世界では法には触れませんが、
人間界ならニュースになってもおかしくない年齢差です……(苦笑)


今後の対策と展望

今回の経験を活かし、次回のペアリングに向けて以下の点を徹底する予定です。

  • ♂は後食開始から最低3週間以上の成熟期間をとる
  • ペアリング前に活動量や性成熟の兆候(アゴを磨く行動など活動の活性化)を確認する

現在、採取した卵はすべて産卵用のマットとともに別容器に移し、1ヶ月ほど様子を観察中です。
白い液体が出てしまった卵も含め、完全に腐敗するまでは希望を捨てずに見守っていきたいと思います。


おわりに:ひとつひとつが糧になる

今回の一連の流れを通して、あらためて**「タイミングの見極め」がブリードにおいていかに重要か**を痛感しました。
見た目や行動だけでは判断が難しい部分もありますが、だからこそ記録を重ね、経験を積むことが大切ですね。

次回のペアリングでは、よりしっかりと成熟した個体同士で挑み、
良い結果をご報告できるよう尽力してまいります。

読んでくださった皆さま、ありがとうございました。
また進捗があり次第、続報をお届けいたします。

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